8歳ごろから女性ホルモンが活動し始める
女性の体は、ホルモンの働きに大きく影響されて変化します。女性の成長に必要不可欠な女性ホルモンは、生まれてから徐々に増加していきます。一般に、八歳ごろから思春期に入りますが、このころから卵胞ホルモンによって女性らしい体つきへの変化が始まります。
月経が始まる時期(初潮)は、日本では平均12〜13歳です。卵巣の機能が発達の途上にあるため、月経が始まっても最初の数年間は、月経のリズムが安定しないことがあるでしょう。
18歳ごろから成熟期に入り、このころにはホルモンのバランスや、体のリズムも安定していきます。
思春期と成熟期はホルモンバランスが不安定
思春期は精神面も発達の途上で不安定になりがちです。また、成熟期に入ってからも、進学や就職、その他さまざまな要因でストレスを受けることが多くなります。
ホルモンが分泌される脳の視床下部は、自律神経をコントロールする場所でもあるため、ストレスなどで自律神経のバランスがくずれると、すぐにホルモンも影響を受けてしまいます。ホルモンバランスがくずれて月経が止まったりすると、体の各部にさまざまな影響を及ぼしますので、注意が必要です。
更年期、老年期にかけて体の機能はおとろえていく
個人差はありますが、30代後半になると、ホルモンの分泌が少なくなるにつれ、月経周期が不安定になり、分泌が止まると、月経も止まります(閉経)。閉経の年齢は、初潮年齢からおおよそ40年後、平均50歳前後です。
女性ホルモンの分泌の減少により、乳房の張りや体の張りも失われていきます。髪の毛や陰毛にも白髪が目立つなどの変化がおこります。
このホルモン減少期には、自律神経のバランスがくずれやすく、精神面でも体調面でも不調が現れやすい時期です。この更年期特有の症状が強く、日常生活に支障をきたす場合に、更年期障害として治療を考えます。
更年期を経ると、60代なかばごろからは、老年期に入ります。
筋力が落ちて体にまるみがなくなったり、皮膚や内臓、ホルモン分泌などの体の各機能はおとろえていきます。
これらの老化のスピードは、個人差があるものです。若いころからの心がけや、生活環境にも左右されます。
自分の体に向き合い、正しい知識を身につけていれば、自分だけ異常なのではないかなどと思うこともなくなります。
それぞれのライフステージによってかかりやす病気があります。主なものを下記にまとめました。
|